片山晋呉インビテーショナル ネスレ日本マッチプレー選手権(9月12~14日、静岡県·葛城GC、7048ヤード、パー72)
石川 遼 フォトギャラリー
03年にPGAツアーに参戦していた貞方章男。その10年後の13年からPGAツアーを主戦場としている石川遼。新旧PGAツアーメンバー同士の対決は、貞方に軍配が上がった。
しかし、勝敗はどちらに転んでもおかしくはなかった。残り3ホールを残して2アップとした貞方だが、16、17番ホールを石川が取り、オールスクエアに。最終18番パー5でともに3打目をバーディチャンスにつける。上りの3メートルを打ち切れなかった石川を見届けてから、1.2メートルの軽いフックラインを決めた貞方。1アップで辛くも2回戦に駒を進めた。
「正直、お互い調子は良くなかったと思いますよ。ただ、自分は腰の痛みもあり、ドライバーを軽く振ったことで、フェアウエーキープの回数が多かった分、よかったのではないでしょうか。あとは、大事なところでパットが決まったことですね」 (
MP4アイアン)
飛ばし屋の石川が相手でも、狭いと感じたホールではあえてドライバーを持たずに、フェアウエーキープに徹した貞方。その一方で、勝負どころのパッティングでは強めに打ち、ボールをカップに沈めていった。それを最後まで徹底したことで勝利を呼び寄せた。
一方、敗れた石川も最後まであきらめずにベストを尽くした。
「流れでいえば、最終18番で2オンのイーグル狙いのほうがよかったと思います。これがストロークプレーだったら、いい終わり方だといえるんですけどね」
コースへの対応がタッチの差で間に合わなかったことを悔いたが、ドライバーショットの調子も上がっていると確信できたのか、翌週のANAオープンに向けて、気持ちを新たにしていた。
文·山西英希(
ジェットスピードドライバー)
【1回戦の結果】
〇大堀裕次郎(2&1)●片山晋呉 〇松村道央(3&2)●岩田寛
〇小田孔明(4&3)●川村昌弘 〇貞方章男(1アップ)●石川遼
〇薗田峻輔(5&4)●高山忠洋 〇深堀圭一郎(2&1)●片岡大育
〇星野英正(7&6)●小林正則 〇竹谷佳孝(6&5)●宮本勝昌
〇重永亜斗夢(2&1)●谷口徹 〇山下和宏(2&1)●小田龍一
〇近藤共弘(1アップ)●小平智 〇塚田好宣(4&3)●今野康晴
〇藤本佳則(3&2)●丸山大輔 〇谷原秀人(3&2)●永野竜太郎
〇上井邦裕(1アップ)●武藤俊憲 〇藤田寛之(6&4)●塚田陽亮